歴代。「物言わぬ家族」には作った鈴をつけている。
何処に居るか分かるように。見えなくても何処に居るのか、音で知る。
微かな音なら寝返り。元気よく聞こえたら遊んでいる。そんな感じで位置情報と安否確認。
もう鈴を作るのは棗で最後だと思っていたがもう一ついるなぁと制作。

せっかく作ったのに、今までで一番いい音色なのに。
おチビは鈴が嫌いなようだ。
首輪セットでつけた初日、固まってキャリーから出て来なかった。
こりゃダメだな、と諦めた。が数日後。
首輪がダメなのか鈴がダメなのか確かめるために首輪だけつけたらすんなり。

うん、鈴がダメなんだ。
単純に音が怖いのか?首に鬱陶しい音がするのが嫌なのか、だったらなぜ鈴のついているおもちゃは遊ぶのか??
ひょっとして鈴と棗が重なってる?
この頃、棗の威嚇に少々怯えてる頃だった。(今も多少鉄拳制裁には怖がっているが、堪えてない。むしろ煽ってる。)
「鈴」がアンタを見守るそんなに怖くないものだと思ってもらえるようにするのってどうするんだろ?
考えた末、「私」につけた。
今のところ「私」はおチビの盾だ。怖くない、よしよししてくれて美味いもんくれる物体。
初めはエプロンにつけた。
動く度に音がする。怖い、でも私には近づきたい。よしよし。いい感じ。

数日して指輪にした。
エプロンより手につけている方が良く鳴る。
撫でられるのが好きなおチビ。鈴は怖い。でも撫でられたい。手からはおやつももらえる。
数日で鈴をつけた手も怖がらなくなった。
早る気持ちで、「もう首輪につけてもいいんじゃないの?」と思ってしまう。
棗daddy に諭される。
「棗も一生懸命受け入れようとしてる」「おチビも此処に慣れようと棗に慣れようとしてる」
「アンタが一番我慢が足りない」
……はい、おっしゃる通りです。
誰だっていきなり連れて来られて、いきなり勝手にやって来て混乱するのは当たり前。
いきなりなことだらけを人の我慢のなさで端折ってはいけない。
棗からしたら「別に欲しくない妹」
おチビからしたら「ちょっと自由になったけど今までじゃない生活」
全部、人(主に私)の勝手だ。
今は鼻ツン出来る、お尻のクンクン仕合もする。時々チューもする、ご飯も同じ場所で食べられる。
ベッドに上がる事も許す棗。
棗の尻尾で遊びイラっときた棗に鉄拳を喰らわされてもネバーギブアップなおチビ。
獣の方がよほど段階を踏んで着実に受け入れる、懐に入る覚悟を持って行動している。
そうだね、ゆっくりね。教えてくれてありがとね。