「衣食職住」
民芸の神様、河井寛次郎然り、稀代の七宝作家、並河靖之然り。
住むこと、食うこと、作ることを一つの場所に追求したひと。
偉大な先人は職を追求するのに工房を構え、自然を愛するのに中庭を作り、奥にはひとときの憩いに茶室をしつらえ
人と語らう居間を作り…。
私の衣食職住の理想系だ。
足元にも及ばないけど。あるもので、ないものは作り。です。
もう普通の家で暮らすことに戸惑いを感じるくらな時間が過ぎた。
実際、実家に行くと落ち着かない。笑。
家に工房があるのではなく、工房の一室に寝てるという感じがもう15年以上続いてる。
家具屋と話すときも面白いのが
住むところは「居住区」(=寝る場所)
作業する場所は「工場」
組み立てるところは「アトリエ」
と使い分けて会話してた。ヘンテコだけど私たちには普通だった。
家具屋も工場に住んでた時代があったからそれに違和感は全くなかったみたい。
おしゃれなシステムキッチンものんびりできるリビングもない家だけど
「あぁ、あれが作りたい」と思えばすぐに作れる材料と機械が整然と並んでる。
それが私の「心地よい家」の形です。
まだまだ、改造中。
限られた範囲(場所)で、無限の想像力を引き出すシステムを作る。
金も労力もかかるが、目下一番の趣味だ。笑。
一緒に目論んでくれる相手がいないのがちと寂しいが
完全に自分オンリーで進めるのはある意味快感だ。ふふふ。
家具屋が作ってくれた作業机に引き出しをつけた。
あぁ、すんごく快適。
しばらくホームセンター通いが続きそう。
まだまだ。全然満足できない。
やるからには徹底的に。だ。
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