【 汚いけど綺麗 】

「サンキャッチャーとオーナメント展」のオーナメント。

プレスや電気鋳造のパーツです。

多くは真鍮より丹銅と言って真鍮より少し銅成分の多い金属で作られているので真鍮より赤みがあります。

10円玉を思ってくれたらいい。

研磨をして古美加工をしないまま販売していましたがが「うーん、やっぱ古美の方がいいか」と

朝方に古美加工。




しんどい。


全部手でバフ研磨をしたけど。


ね、バフでは取りきれない黒く腐食した部分が気になる。赤すぎて黒すぎる。


真鍮メッキをするともう破産するぐらいのお値段になるのでここはこのままリューターで細かく研磨か?


本当にやりたくない。


バフだけでも嫌なのに。のど痛い。鼻の穴真っ黒。手ももちろん手袋はめていても真っ黒。

右、バフだけ。左リューターでさらに磨いたもの。


歴然だな。答えはきっちり出る。

手間かけると言うのはこう言う事だな。


黒っぽいのが好きとかキラキラ光ってるのが好きとか好みはあるだろうけど。


唐草の陰影が、髪の凹凸が、背景とメインの境目が


とか考えるともう決まってる。したくない。しんどい。したくない。しんどい、やるか。


「古美にする」加工は言い換えれば「よりドラマチックにする」事だと思う。


手に持って向きを変えてみるとこの見上げて微笑む婦人は柔らかな微笑みにも尊大な笑みにも見えるのだ。



格子柄のドレス、フリル、トリミングされた背景の唐草が浮き立つように一番ドラマチックに見えるように。



とか書いてたら絶対もう一手間かけんとあかんのだろうな、と腹落ちした今。笑。



プレスのパーツはアメリカ、イスラエルなどから可愛いものがたくさん輸入されて販売されています。


調べてみて気づいたのは穴が空いていなかったり、古び加工されていないものが多い。


それはそれでとっても可愛らしいけど、私の思う「時代を経たような古い、陰影のあるドラマチックでそのまま使えるパーツ 」からは少し離れている。



一手間は私の腰と喉を蝕み、顔と指と鼻の穴を真っ黒にし、その手で打つ白一色のパソコンキーボードを汚す。




やりたくないけど、まぁ、可愛いわ。笑。しゃあない。













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