糸通し。　


作るのが面倒臭くて受註生産でしたが今日在庫を少し増やしたのですぐお届け出来るようになりました。ふふふ。

昔、おばーちゃんに



「針に糸通して、見えへんねん」って言われて手伝うことがよくあった。



「ありがと、ありがと、えぇ目ぇ持ってってええなぁー。」

って


本当によく糸通しのい手伝いはしました。


針穴に糸は通せなくても手の感覚で縫い物は出来るんですね。



見て作るのではなく、針の持つ位置と布地の感覚とでものづくりは出来るのだと。


うちは代々、目の障害を持った家系で

それでも



抜群に料理の上手いばーさん

植物を上手に育てる伯母さん

見えてる人より遊びまくった叔父さん


とか。すごい人がゴロゴロいる。

見えるべきものが見えない人と暮らしてたけど意識することはほとんどなかった。

家中では縦横無尽に動き回り仕事をしてたから。


私の切った髪の左右のがたつきを言う目の見えないばーさん。

見えなくても見えてる人より美しい花を咲かせる伯母さん。

見えてないのにダンスを踊れて旅行に行って本を知ってるおじさん。



暗闇の中でもしっかり立ち五感をフル活用する人のバランス感覚というのか

見えないからこそ研ぎ澄まされてるのを見せてくれた家族。



見えてるからって、ほんとにちゃんと見てんの？




肌触りと香りと空気と味と音と…全部あんたの正常部分使ってる？


って教えてもらった。




まぁ、糸通しは…


老化です。笑。



お若い人からは馬鹿にされます。




そのお若い人もいつかはお世話になりもっとお若い人に馬鹿にされます。笑。




じゅんぐり、じゅんぐりですのよ。



その時発揮するのが五感なのです。



見えなくとも、手の感覚が覚えてる。


これは見えてる小僧、小娘には真似できんからね。


だから


もう、堂々と糸通し使ってくださいね！！

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