【 組み立て完成 】

「店の中に店の門構えみたいな意匠をする」野望。

部材が次々届いて塗装したり組み立てていく。


工場の中では塗れない長さなのでお外で。

ご近所のねーさんに「また大っきのしてるな」って言われた。笑。

木材が皆違うので同じ色を塗っても同じにならない。弾いたり染み込みすぎたり。

いっそ2トーンにするか。など考えて。


それぞれ小さく切った部材を並べて吟味。

はい、決まったら本塗り。

あんまり分からないかな?いいの自己満足ですから。


間隔をとってビス留めしたり釘打ちしたり。

以前「野菜のお家」や「表の看板」に使っていた『馬と鹿と知恵の木』を釘付けした。

家具屋が作ってくれた「野菜のお家」はもうないけど捨てられず何かに使えたらと看板にしたりキッチンに貼ったりしていたがやっぱりアトリエの什器に使いたい。

あらあら!ピッタリ!嬉しい。


「馬」は元々chielのマーク。社長が好きだったからうちで一番良く売れるお馬さんのパーツをかたどって切った。

「鹿」は奈良に居るからと言うのと家具屋の昔していた工場の屋号が「AAP」で意味は「阿保阿保パワー」が語源だったので新たに「鹿」を加えてchielのロゴが出来ました。笑。


10年足らずの共同生活でしたがそりゃもうたくさん二人で作った。

アトリエの什器はすべて家具屋が作ってくれたのでこの看板に飾るのが一番ふさわしいな。捨てなくてよかった。

お客様から見える側面に「知恵の木」を。私たちの「知恵の木」はかつて畑にあった林檎の木。


「お金はなくても体と知恵を出し合って工夫を愉しむ」「美味しい実は根っこが大事」

根っこさえしっかりしていればその年に花は咲かなくても実はならなくても土の中で育ち、いつかはたわわに実る」そう思って作ったモチーフ。

もう畑は無くなって、移植した林檎の木も枯れて家具屋もいません。

お馬さんシリーズを酔狂(職人さんの腕を上げるためだけに作って実際売ってない)で作った師匠もいません。


全部彼岸の向こう。

それでも私の体のど真ん中にはいつも二人がいる。


私に「生きる術を教えてくれた人」

私に「生きていく箱を作ってくれた人」


私はあの世でこの2人がキャッキャと私のしていることを見て喜んでもらいたい。


「馬鹿」なことまたやってるで、と。


どうだ、見てて楽しかろ。楽しいぞ。しんどいけどな、笑。


いいのが出来そう。



しかし。どうやって天井まで持ち上げるのかな????












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