【 奴床の神様 】

 
 

東京遊学の前に立ち寄った相模原。第一目的がここでした。
原澤先生にお会いしてきました。

私が何年もかかっても探せなかった奴床を作ってくれる人。
鋳造鍛鉄の産地を探したり問い合わせしたりしたけどまったく見つからなかったり、断られたりしたのに専門外の友人にその話をしたら1日とかからず先生に辿り着いた。
ここしばらくは友人に頭があがらん。

先生は技術者でアーティスト。
作品を作るための治具工具を全部ご自分で作ってはります。

すぐに連絡をとって別注で奴床を作って頂けるか聞いたところ快諾。
「送ってくれたらいいですよ」と言われたけど
「会いたい !」って思っちゃったので相模原まで奴床を持って会いに行きました。

はい、相模原到着。
馴染みのお客様、友人に遠隔操作(メールで)してもらって辿り着いた。笑。

先生のアトリエ。

こちら原澤先生。とってもお茶目。奥様もとーってもチャーミング。
お昼までご馳走になりました。笑。

そんなに広くないアトリエにこれでもかと工具、機械、資料がパンパンに詰まってる。
あーーーーーーーー、気持ちいい。
壁や機械に落書きのように書いているメモもサマになる。  
ぎっしり詰まった本棚にはアトリエにある本もあって親近感満載。
 
先生、本当に何でも作っちゃう。
石もご自分で研磨されます。私、捨てちゃったよ、研磨機。
捨てなきゃよかった。

ワックスを削るスパチュラ。私も作るけど。こんなにあったら壮観だ。

抜きタガネも作る。あぁ、凄さを紹介しきれない…。

というか彫金で作らんものはないんだろうね。
  
マイ奴床を見せたら、サラーっと落書き。

で、何と目の前で作ってくれた。

  
その他もいっぱい教えてもらった。
先生のタガネを買おうと思ったら

「自分で作りなさい。出来るんだから、笑。教えてあげるから。」と言われた。
そしてタガネも作らせてもらいました。 泣。
何コレ? どーなってんの? サプライズすぎる。
相模原に引っ越したい。お金があったら相模原に通いたい。

 
ほら、奴床の片割れがあっという間にできた。
二本同じ型を作ってかしめる。

出来上がった奴床。左二本が私の奴床。右二本が全く同じサイズに作ってもらったもの。
寸分の狂いもない。

私は手が小さいので柄の開きが市販のものは大きすぎて手が疲れてしまう。
この奴床も師匠と私が使って40年以上は経ってる。
先を削って仕立て直してもうそろそろ限界がきてた。
  
先生の作ってくれた奴床は仕立てることを前提としているので噛み合わせぴっちり垂直ラインが1センチ程ある。これで何十年仕立て直せる。  
  
  
大失敗したことがある。先生の名前彫ってもらってたらよかった…泣。
友人に言われてすんごい後悔した。
  
次回は青森にイベントに出かけると言ってはりました。

「あのお寺のお花の活け方が素敵」とか
「この貝を砕いて塗ったらこんな感じになる」とか
「昔こんな失敗したんだよ」とか
「こんな小さな庭でもクルミが育ったよ」とか

何を聞いても楽しかった。
同じ本、同じ機械がある。私が出来なかったことを全部してはる。
したかったことを完成形で目の前に詰まってるのを見てゾクゾクした。

あのご年齢でまだまだ制作と出会いに興味をもって制作されてること。

とても刺激になりました。
もっと頑張らなきゃと思った。楽しんで、ね。
  
先生を見つけてくれた友人に本当に感謝。

先生、ありがとうございました。
また、会いに行きます。もっと色々教えてください。
もっともっとお話したいです。

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