【 やっと見えてきた 】

奴床。

数年前までは原澤師匠とコラボをして頂いたが先生はいつも超お忙しそうで、楽しそうで私のなんか作ってるよりガンガン先生の作品を作って欲しくて、その時間を削らせるのがちょっと気が引けて
自分で作るのに戻ってみようと製作をし始めたのはいいが

仕入れる奴床の幅がどーにもこーにも均一でなく困り果ててた。

仕入れ先さんも希望のサイズで納められるとは言ったものの上手くいかなくてかなり私は厄介な客となってしまってる。笑。

いろんな人に鍛冶屋さんやプレス屋さんを当たってもらったけど半分出来てる他所が作ったもんの手直しは嫌がるので全滅。


今年は道具展をする。


そして道具展の元となった奴床はサイズが保持出来て納品出来ると言われた時点で大人買いをしているのでそりゃまぁもう、な数がある。笑。

重ーく私の頭にのしかかって1年半。

正月明けにダメもとでやってみた。

バイスに挟んで締める。超古典的。焼き入れ後の鉄が締まるんか?みたいな。

あ、締まったわ。左、原澤先生作。右締めたん。

端だけ狭くなっても持つ場所が狭くなってないと意味ない。

考える。

いけた。笑。

やりすぎると折れる。

特にピン曲げ奴床は先端が細いので折れやすい。加減が重要。

加工する前にやればもっと上手くいくはず。


たくさんあるから
もーどうでもいいわ、やってまえ!的な気持ちで試してみたのが正解だった。

うん、これなら大丈夫そうだ。あとはその後の耐久性を見る。多分大丈夫。

嬉しい。



意匠ももう少し考えて変えてみようと思う。


私は先生のように0から鉄を叩いては作れないけど微細な仕立ては出来る。

細いワイヤーをきっちり掴む、太いピンをしっかり掴む、作業の力負担を減らす。


それを作る人が大体どんな人なんだ?

おそらく私と同じ女性が多いだろう。

いくら手が大きい女性と言っても限度ある。力もね。

だから幅や跳ね返りが私は気になる。

やっと再スタートできそうな気がしていた。


喉の突っ掛かりがちょっと取れた気がして


お酒美味しいわーーーーーーーー。









Follow me!