【 真鍮の看板 】



の依頼が苦手だ。

『chiel さんとこの看板みたいに 』とよく言われる。


嬉しい、嬉しいが


あー、あーれーは…

うちの看板や備品や什器は労力も値段も度外視で全力で作ってるから…


値段つけたら一体いくらになるやら…




一応ご要望をお聞きします。


そして一応「レーザー屋さんの方が綺麗だし、明瞭会計なのでおすすめです。」と伝えます。


それを言うと皆さんがっかりした顔になる。


ごめんなさい…真鍮やゼロから作るものは…安くない。ごめんさない。


体を削ってやってる、だから組み立てのアクセサリーよりうんと値がはる。



何年か前はもっと買いやすいようにとグッと値段を下げていた。


結果、やり甲斐もなくなり雑貨を作るのをやめてしまった。



家具屋とよく話してたのが

「 同じ値段でもう一回作りたいと思えるかどうか 」だ。





こんなんだったらやらないほうがマシだ、という値段ならもうやらない。


安くしてもレーザー屋さんより高い。


金額やモノに納得してもらえてないかもしれない、でも私の体はすごくしんどい…。

もう全くやる気が削げてしまってた。だからやめた。


やっと最近になって「ちょっと違う」とわかった。


アクセサリーを組むのも、たった一箇所でも今は工賃をいただいてる。


切り文字も自分の納得するお値段を出させていただいてる。


自分の「仕事」を自分で踏みにじってはいけない。

これはサービスとはまた別の問題だ。



予算オーバーでキャンセルなのは仕方のないことだ。


人の感じ方はそれぞれだから。


「それでもずっといつか chie lさんで…と思っていました。」とおっしゃってくださった。


ありがとうございます。

精一杯美しくなるように…できることはやります。
お教えできる飾り付けやご提案は全部お伝えします。


気張って頼んでくださったのだからこちらも気張ります。


看板は…店にとって大事だ。

自分の気持ちや「よし、やっていこう」「頑張ろう」の気持ちの現れだ。


中身が一番大事なのは当たり前で中身の一番外側が外見なのだ。


「飾り」や「印」はその人、その店の気持ちの一番外側。

だから慎重に丁寧にやりたい。



箱にラテン語で「あなたのしたいことがうまくいきますように」と記しました。




出来上がりの画像を送ったら

「やっぱり頼んでよかった!」とお返事いただきました。



ほっとする気持ちと、こちらこそ頼んでいただいて本当にありがとうと毎回思う。


その言葉でまた真鍮が切れます。


ありがとうございました。

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