羊か牛か。
散々迷ってヤンピ(羊革)にした。
牛は硬い。馬も硬い。鹿はいいが高い。
手は一番敏感なところだからさ、薄くて柔らかくてしなやかなのがいい。
薄いベージュのヤンピ。本当は濃い色がよかったんだけど。仕方ない。
切って、ボンドをつけて柄の形に添わしていく。
縫い目が作業時に当たらない位置に整形してく。
1度目普通に内側サイドに縫い目を持って行ったらこの上なく不快だった。
ネットで同じような革カバーを見ても全部このタイプだ。
嫌、不快。
どうしたらいいのかな? 服みたいに立体裁断的にすればいいのか??
こういう時牛革ならかなり無理目の難しいパターンが必要になってくるが
ヤンピは柔らかいので伸ばしながら整形できる。
うん、羊で正解だ。
縫う。
湾曲してるので当然ミシンで縫えない。手縫いになる。
縫うより先に穴あけに苦労した。厚みがあるので平らに置いて穴を開けることができない。 うーん、むずかしい。
万力で固定して縫っていきます。
カラスに見える。クワッと口を開いた。笑。
多分疲れてる。
少しでも歯を食いしばらなくていいように針も加工した。
はい、私物分出来上がり。
縫い目をバーナーで焼いて丸みを出すと共に革を縮ませてよりフィット感を出す。
これで使っている最中に縫い目がずれて手に当たることもないし、抜けることもない。
画像撮り忘れた。
バーナーで焼いた分、水分が抜けてちょっと硬くなるのでオイルを塗る。
本体の錆止め防止にもなる。
画像撮り忘れた。
どう持っても縫い目が当たらない。はずだ。
商品の奴床は尊敬する大先生に私の希望のサイズで特注で作ってもらった。
何年も奴床を作ってくれる業者さん、工房、地域を探して探して探して
それでも見つからなかった。(かの有名な鍛金地域でも剣もほろろに断られた)
友人が見つけてくれた大先生。
自分の長年使ってる奴床を持って会いに行ってお願いした。
そんな経緯で出来たとっておきの奴床だからもっと可愛く使いよく仕立てて
皆さんにお届け出来たらと思っています。
大先生のご紹介もしたい。すごいのよ、ほんと。
あぁ、疲れた。羊食べたい。
毎度ですが冷蔵庫に羊はありません。買いに行く体力ももう尽きた。
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