研磨バフ機がおかしな音を立て出したので慌ててそれを使うパーツを作ってる。
バフモーターには両頭のシャフトに研磨ホイールをつけられる。
これは仕上げ用の研磨剤を塗って磨く布バフ。
普段は真鍮を磨くための別のホイールに使用してる。今回は樹脂を磨くのでセット。
こっちが泥バフ。
樹脂をマットに研磨する。これが必要なので作業を急いでる。
そう、それ以外にはなくても事足りるのだ。
長年、これしか使ってなくて必死でコレに使う泥を探していたけど…。
ふと、気づいた。
なくても良いんでない??代用できたら。用途の素材がなくなれば。
代用はできない。が使い道がなくなれば別にいらない。
金属もマットに仕上がって良いが別になくとも良い。
ひとつ悩みの種が終わった。もうこの泥を探さなくて済む。
ないのよ、売ってないの。
棒状だった樹脂パーツを切って
荒い番手から順に5回ヤスリをかけていく。
傷を取り滑らかに。
5回ヤスリをかけて切った。
これを泥バフ。布バフと順に研磨する。
泥を抜かして布だけでやってみたけどイマイチだった。やっぱいるな。
サンプル。
左が5回ヤスリ掛けしたもの、右の短いのが泥バフ、布バフをかけたパーツ。
分かるかな?光り具合。笑。
鼈甲に似せて作られた樹脂棒がどう変わるかお楽しみに。
この棒材とあと一種類研磨したいパーツが終われば泥バフも必要ないので
スカッと新しいバフモーターに入れ替えができます。
次から次へと工場の機械、作業道具が潰れていく。
長年(社長40年+私13年)使った機械や道具達。
今が入れ替え時らしい。
一番厄介なブツ(量産型を作る機械)をひとつ残してあとは総入れ替えになった。
予算的には本当に厳しいけど
60歳の私より50歳の私より、45歳の私の方が働く。
だから入れ替えるのだ。
50、60になってこの作業はしたくない。
50歳になっても60歳になっても作業が気持ちよくできるように。
ずらしたとしても何も得にはならん。
林先生のやつだな。今でしょ?!的な。
今ですか?今はちょっと…と言うても仕方ないのである、要るもんは要る。
同じ変えるなら私が若い時の方が良いに決まってる。
よく働いてくれたね、ありがとね。
でももう、君から鳴る不協和音が私は怖い。
私は高速で回転するモーターと高温火力が怖い。(パーツ屋としては大問題)
シンプルに、出来ること、したい事、必要なこと、よく考えて世代交代。
6 thoughts on “【 泥バフさよなら 】”