その話をすると猛烈に機嫌の悪くなる方に遠慮してなかなか書けず、数年。
ちょいちょい小出しには書いてたけど。ま、いいや。がっつり書こー。
だって、社長をどけてはchielはないから。
「社長」って chiel の前身「英美須」を作った人です。
スタンドプレー?すぎて勤めてた会社から
「材料とちょっと金貸したるからもう、お前出てけ」と追い出され
英美須は私と同じ頃にオギャーと生まれました。
同級生ってとこだ。
そんでもってそんときの社長は今の私ぐらい、少し若いかな?
この人からいろんな事教えてもらった。
モノづくりのこと、考え方、遊び方、人との付き合い方、仕事の仕方、人の世の世知辛さとあったかさ…迷惑のかけ方、自分の後始末の仕方。
が、現在あまり役にはたってない。笑。
何か起こす人ってちょっと考え方も常人とは違う。
あまりの考え方の違いに吐きそうになった事が何度もある。
私はいたって普通だからさ。
誰だってそうだけど。
あまり怒鳴りあったり言い合いの喧嘩って好きでないので、ほとんどしたことがないのだけど
社長には怒りのあまり、机をひっくり返す勢いで何度か喧嘩した。
後にも先にもあそこまでキレたのは社長ぐらいだ。
親より年上の人と(よーするに子供より年下の私に)そこまで言うか?というぐらい激しかった。どっちもどっちだけどね。笑。
教えてもらったっていっても、「こうしなさい」と言われたわけではない。
技術も見て覚えただけ。そばにいてずーっと見てて何となくやったらできた。
朝、行きつけの喫茶店で今日する事を話して、5時までしゃかりきに作業して、
仕事が終わればお酒を飲みながら今日の事、うんと昔のこと、これから先のことを話して。
飽きもぜず10年毎日やった。
24時間×365日×10年、ほぼ一緒にいた。
見るモノ、知る事、楽しくて、この人といたらどんな私ができるのだろう?
どんな未来がくるんだろう?って。
「奥さんのお遊びにつきあう暇はない」と女性に対してこれ以上ない屈辱的なセリフを吐かれ
当時お付き合いしてた方のプロポーズを棒に振って社長にくっついていった。
ま、ここからが人生のどんでん返しの連続の始まりだ。笑。
何となく想像のつく未来よりも、魅力的だった。
あぁ、今思えば当時の彼氏、超よかったけど。選んだんは自分だからねぇ。ほほほ。
職人さんやよく行く居酒屋さんの常連さんは私のことを
「社長んとこのいとはん」と呼んでた。
大阪船場商人が昔使った言葉で「長女」とか「愛しいひと」って意味。
で、社長の一家の名前に全部「いとへん」がついていて私の名前も「いとへん」だったから。
「英美須」の核を引き継いで10年。節目だなぁと思う。
ちょっと「社長」と「英美須」のこと書いていこうと思う。私の整理もかねて。
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