【 密かな野望 】




今日も”お手伝いさん募集”の方が来てくれた。

はじめ、アクセサリー屋のブログにお手伝いさんを募集しても来ないと思ってた。
作る人とつける人は違うから。笑。ダメモトでした。

作ると言っても、綺麗な作業ではないし。地味で陽の目を見ない作業。

なのに何人かご連絡くださってます。ありがたい。

一番初めに来てくださった方、少し手が震えてた。
きっと見られて緊張してはったんだろう。
抱きしめたくなった。ちゃうねん、そんな緊張せんといて。と思った。


今日来てくれた方。色々質問してくれはった。

パーツはどうやってできるの?どこからどこまで作ってるの?、
なんでこの作業が必要なの?、どうやってこの道に??などなど。笑。

興味があったけど、なかなか連絡できなくて…と言ってはりました。

パーツのできるまでを順に説明して(たどたどで)
「こーしたらこーなる、あーすればこーなる、こんなことも、あんなことも…」

長い間、店をあけてないので接客を忘れてる。
人と話さないのでかなりたどたどしい。ごめんなさい。


もう、昔みたいに会社が内職さんを育てて抱えるような時代は終わってしまった。
社長(師匠)の時代はそうだった。

仕事がなくても型屋さんの腕をあげるために、食わすために型を作らせた。
内職さん、職人さんが離れないように常に作業を依頼し腕を上げさせた。

そういう時代は終わって、今こんな作業をしてくれる人は日本にいない。

社内の人がするか異国へ丸投げだね。

私は一人なので社内の人間などいないし、異国へ丸投げするほどの数も依頼できない。その人たちの生活を保障するような一定の量も依頼できない。

でも、こうしてモノつくりに興味をもってもらえる人が数人でも来てくれて
本当に嬉しいです。

chielの屋台骨となる人を作ることがひょっとしたらできるんじゃないかしら?

「こうやって、全部作ってるんですね」
「でも、センスがいりますね。」って言ってくれた。

「やりたいことがあったら言ってください。モノづくりを知って、できるようになったら、モノの見方が変わります。」そう答えた。


私だったらこうするのに、私に似合うモノはこうだ、これはこうしたらできるのよね、と思った瞬間からセンスは確実に伸びる。
それは雑誌を見るより、誰かにインスパイアされるよりはるかに質の高いセンスだ。
ないものを生み出してるのだから。

大げさかもしれないけど、
募集して来てくれた人の中で長くお付き合いができる人ができたなら
その人たちはchielの屋台骨となる。

chielを作るプロフェッショナルとなる。

リングを作るならあの人、バリ取りならあの人にかなう人はいない、
メガネ留めはあの人に任せたら間違いない。
染色といえばこの人!、なんて職人集団ができたら最高だな、なんて思った。

ねぇ、社長…私にも英美須にいたようなモノ作りの集団作れるかしら??笑。

ちょっと小さくて途方もない野望が生まれた、笑。

こうして手伝ってくださる方いたら私はその分他で動ける。

見たいものを見、欲しいものを探しに行き、一緒にモノ作りをしてくれる人に出会いにいける。

新しいモノと頼もしい人を持ってかえってもっともっと奥深く
作りたいものを作っていける。
いつもの金華山のトートにいっぱい詰めて全部持って帰る。
全部食べて全部栄養にして全部 chielで昇華したい。



お手伝いさん募集引き続きしてます。
あ、お手伝いさんじゃないね、屋台骨さんです。ふふふ。
私自身が初めてで要領を得ていませんが、一緒にchielを作ってみよかなって方ご連絡お待ちしてます。


去年末に修理に出した椅子が帰ってきました。
おかえり、ダーリン。また私の尻にしかれとくれ。
桜の頃に間に合ってよかった。
一緒に見よう。来年も再来年も、ずーっと。

ちょっと変わるよ、私。
あなたがいなくなって、周りの人に助けてもらうことを改めて知りました。
素敵なことです。
まわりとのつながり。忘れてました。

だって、私、あなたとだったら「売る」以外のことは全部できたから。笑。
まー、今はそれもなくなったらからもがいてますけどー。


今からゆっくり探して集って作ってみんなで育てていきますよ。
なんて楽しい作業。ワクワクします。
ご期待あれ。笑。




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8 thoughts on “【 密かな野望 】”

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